人間にとって変わらぬ願い「疫病退散」は、時代によってどのように表されてきたのでしょうか。
三密、クラスター、ソーシャルディスタンス…聞き慣れない言葉が次々と出た2020年、江戸後期の妖怪 アマビエが時を超え突如として現代に現れました。病いの原因や治療法が定かではなかった江戸時代から高度医療社会となった現代に至るまで、たとえ危機の只中にあっても、人間は笑いや楽しみを求め、知恵と工夫で日々の暮らしを守り、前に進んできたのかもしれません。
本展では、感染症がたびたび蔓延した江戸時代に着目し、パンデミックが当時の暮らしや文化にもたらした影響や、禍に立ち向かい打ち勝とうとした江戸の人々の姿をご紹介します。
江戸庶民と神仏の関係や祭に込めた願い、魔除けの赤を用いた疱瘡絵(ほうそうえ)や麻疹絵(はしかえ)、麻疹と戦う麦殿大明神の登場など、現代から江戸時代へ時を移して、疫病退散の願いから生まれた様々なものを見てみましょう。
そこには、いまを乗り切るアイデアや心をときほぐす鍵があるかもしれません。
※実物資料と複製を交えた展示です。
名称 | アーツ千代田 3331 特別企画展「疫病・たいさ〜ん!江戸の人々は病いとどう向き合ったか」 |
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会期 | 2021年4月17日(土)〜 5月30日(日)会期中無休 *会期を延長しました。 |
時間 | 11:00-18:00 |
会場 | アーツ千代田 3331 1階104 ほか |
入場料 | 無料 |
主催 | アーツ千代田 3331 |
後援 | 千代田区、一般社団法人千代田区観光協会、社会福祉法人千代田区社会福祉協議会 |
協力 | 神田明神、NPO法人神田学会、株式会社吉徳 |
助成 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 |
監修 |
木下直之(静岡県立美術館館長、神奈川大学特任教授) 滝口正哉(立教大学特任准教授) |