今年もまた神田祭がやってきます。
神田明神の御祭神を載せた神輿とそれに続く練り物は、氏子の町をめぐり、最後は日本橋から万世橋を渡って神社へと戻ります。
江戸も東京も川と橋の町でした。
この町の風景と暮らしがどう変わってきたのかを、橋を手がかりに振り返ります。
日本橋、今はなき今川橋、万世橋を渡って、さあ昔の東京へと出かけましょう。
アーツ千代田 3331・特別企画展
「橋を渡る―東京から江戸へ」
2017年4月30日(日)~5月14日(日)
アーツ千代田 3331 1階・104&コミュニティスペース
11:00-18:00 会期中無休、入場無料
主催:アーツ千代田3331
後援:千代田区、一般社団法人千代田区観光協会、社会福祉法人千代田区社会福祉協議会、文化資源学会
協力:神田神社、 外神田十二睦、日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会、名橋「日本橋」保存会
監修:木下直之[東京大学教授]滝口正哉[成城大学、立正大学非常勤講師]
アクセス
《 監修 》
木下直之
1954年静岡県生まれ。東京大学教授。専門は美術史・文化資源学。兵庫県立近代美術館などを経て現職。美術、写真、博物館、見世物などを手がかりに19世紀の日本文化を研究している。著書に『美術という見世物』(サントリー学芸賞)『写真画論―写真と絵画の結婚』(重森弘淹写真評論賞)『世の途中から隠されていること』『ハリボテの町』(芸術選奨文部科学大臣賞)『股間若衆』など。
滝口正哉
早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。立正大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。千代田区立日比谷図書文化館文化財調査指導員を経て、現在は成城大学・立正大学などで非常勤講師を務める。専門は近世都市史・文化史。 著書に『千社札にみる江戸の社会』(同成社)、『江戸の社会と御免富─富くじ・寺社・庶民─』(岩田書院)。論文に「町奉行所同心の犯人探索道中記―在方出役の実態と意義―」(西海賢二編『山岳信仰と村落社会』岩田書院)など。
ライオン創業者/小林富次郎葬儀映像(重要文化財)上映
~映像で見る明治43年の神田の町並み~
5月3日(水・祝)14:00-15:30
明治43年に執り行われた、ライオンの創業者・小林富次郎氏の葬儀の行列映像。行列が東神田〜万世橋〜靖国通り〜小川町交差点〜美土代町までと続く様子や道中に並ぶ商店の軒先、行き交う人々など100年以上前の姿が伺える貴重な映像です。(平成23年度 重要文化財指定)
解説:松村伸彦(ライオン株式会社 社史資料室長)
料金:500円(資料含む)
定員:40名/要予約
場所:アーツ千代田 3331 B104
協力:東京国立近代美術館フィルムセンター
三三三市/“お江戸” 再生・モノ市
5月3日(水・祝)12:00-17:00
かつて神田には、江戸の大きな古着市として有名な「柳原の古着市」がありました。そこで、今回の三三三市では「江戸から受け継がれるリサイクル魂」をテーマにマーケットを開催します。古着物、雑貨、古道具など、人々が暮らしの中で培った発想と知恵でつくられた商品が賑やかに並びます!
場所:アーツ千代田 3331 1F ウッドデッキ
木下栄三の重ね絵図で楽しむ江戸道散歩
5月5日(金・祝)13:30-16:30 ※途中休憩有り
江戸と東京の町を重ね絵図で描き続ける画家、木下栄三と巡る春の江戸道散歩です。東京駅を出発し、御門のあった呉服橋近辺、常盤橋、竜閑川のあったエリアを経て、万世橋、神田連雀町方面まで散策します。(画像/「筋違御門」画:木下栄三)
案内人:木下栄三(画家、建築家)
料金:3,000円(資料、保険料含む)
定員:20名/要予約
集合場所:東京駅丸の内南口庇下
日本橋から3331へ~今昔の橋を渡ってまちの移り変わりをたどるトークシリーズ~
5月6日(土)第1回13:30-15:00 第2回15:30-17:00
本展監修者が江戸〜現代を紐解く講座です。第1回「江戸の景観」では、江戸時代に存在した堀河や橋を行き交う人々の職業や風俗を考察し、第2回「明治の景観」では、近代化以降、広場や通りがどのような役割を果たしていたのか江戸から東京へと一変したまちの様子を取り上げます。
第1回「江戸の景観 — 橋を渡るひとびと」
講師:滝口正哉(成城大学・立正大学非常勤講師)
第2回 「明治の景観 — 広場と通り」
講師:木下直之(東京大学教授)
料金:1回1,000円(いずれも資料含む)、2回連続1,500円
定員:各回40名/要予約
場所:アーツ千代田 3331 B104
神田囃子体験講座
5月7日(日)10:30-12:00
テン・ツク・テン・ツク……遠くから聞こえてくるお囃子に「お祭りだ!」とソワソワ・わくわくしたことはありませんか?今回の体験講座では、そんな祭りには欠かせないお囃子を実際に演奏してみます。初めての方も、もちろんOK!
指導:神田囃子 諫鼓
料金:子ども500円、大人1,000円 *小学生以上対象
定員:30名/要予約
場所:アーツ千代田 3331 B104
立川志の春落語会TOKYO ⇄ EDO コラボ企画
5月7日(日)15:00-16:30
江戸・明治・大正時代を通して神田にあった巨大な青果市場が登場する『千両蜜柑』を立川志の春さんに演じて頂きます。落語を聞いたあとは、当時市場で茶屋を営んでいたご先祖さんを持つたてやま西平氏をゲストにお招きして、当時の市場やそこで働く人々の様子を伺います。千両蜜柑さながらの果物の試食あり!
出演:立川志の春(落語家)
ゲスト:たてやま西平
料金:2,500 円
定員:80名/要予約
場所:アーツ千代田 3331 B104